【要約】
第1464回例会では、川尻会長が日本の情報教育強化について講話を行いました。西原正訓会員による「脳ドックを受診しましょう」をテーマとしたスピーチでは、脳MRI・MRA検査の重要性について詳しく解説されました。
【詳細報告】
■会長の時間
川尻会長は、日本のデジタル教育の現状について言及しました。東京八王子ロータリークラブがデジタル先進都市づくりに取り組んでいる事例を紹介し、文部科学省が発表したAI・データの仕組みを学ぶ新教科創設についても触れました。
日本では2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されましたが、他国と比較して大きく遅れているのが現状です。スイスIMDの「世界デジタル競争力ランキング」では、日本は67の国・地域中31位と主要先進国で最低レベルという結果でした。
文科省は小中高校の情報教育強化案を示し、小学校では生成AIの特徴やデータ整理、中学校では家庭科を分離して新しい技術教科の創設を提案しています。情報の真偽を見極める力の育成も急務であり、SNSの偽・誤情報について「何が偽情報か分からない」と答えた日本人は14.5%に上り、米国・英国・韓国の1%台と大きく差がついています。
■西原正訓会員のスピーチ
西原会員は、脳の定期的検査の重要性について詳しく解説しました。
脳ドックは船の定期点検のように、脳の異常を早期発見することを目的としています。主要な検査方法として、MRI(磁気共鳴画像)による脳の断層撮影があり、T1強調画像、T2強調画像、T2*強調画像、FLAIR画像など、目的に応じて様々な撮影方法が使用されます。
特にMRA(磁気共鳴血管造影)では、脳の血管の狭窄や閉塞の有無を検査でき、脳梗塞の予防に重要な役割を果たします。VSRAD(早期アルツハイマー型認知症診断支援システム)では、認知症の早期発見も可能です。
西原会員は、これらの検査により脳梗塞やレビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、脳血管性認知症などの診断が可能であることを説明し、会員の皆様に定期的な脳ドック受診を強く推奨しました。