【要約】
第1465回例会では、6月の親睦活動月間にちなんでロータリーの「親睦」の真の意味について学びました。また、馬場会員による道路陥没問題と下水道管老朽化対策についてのスピーチを通じて、地域インフラの現状と課題について理解を深めました。
【詳細報告】
■会長の時間
川尻会長から6月の「親睦活動月間(rotary fellowships month)」に関するガバナー月信の報告がありました。ロータリーにおける「親睦」とは、単なる親しい者同士の友情(friendship)ではなく、志を同じくする者同士の仲間意識(fellowship)を意味することが説明されました。これは奉仕活動を行うという志を持った人々が共有する「連帯感」や「協調」であり、ロータリークラブが存続していく上で欠かせない必要条件です。
国際ロータリーの戦略計画では「ロータリーの親睦とは、個人奉仕だけでなく人類に奉仕する共同活動も重要」と位置づけられており、協同による力の無限性と多様性の尊重について言及されました。また、6月には例年国際大会が開催され、今年度はカナダのカルガリー、次年度は台湾の台北で開催予定であることが報告されました。
■馬場会員のスピーチ
「道路の陥没」をテーマとした馬場会員のスピーチでは、大阪市下水道管路の老朽化対策と管路更生について詳しく解説されました。水道管・下水道管の老朽化による道路事故が最近増加しており、水道管(ダクタイル鋳鉄管)の耐用年数50~60年、下水管(ヒューム管)の耐用年数50年を迎えている現状が報告されました。
特に印象的だったのは、令和7年1月28日に埼玉県八潮市で発生した陥没事故の事例です。この事故では不幸にもトラックの運転手1名が亡くなられ、復旧には5~7年かかる見通しであることが紹介されました。老朽化した管路は更生工法により耐用年数を延ばすことが可能であり、既設管をそのまま活用できる技術についても説明がありました。