【要約】
2026年4月22日、第1505回例会を開催しました。会長の時間では食品廃棄物(フードロス)削減の取り組みを紹介、外部スピーチでは平成産業株式会社取締役の清水一秀様(清水会員ご子息)が空き土地を活用したコインパーキング事業について解説しました。一昨年の交換留学生アガットご家族の茨木来訪も報告されました。
【詳細報告】
■会長の時間
世界で生産される野菜、肉、果物などの食べ物の3分の1は食卓に上ることなく失われています。畑で未収穫のもの(傷・規格外等)や貯蔵庫でそのまま廃棄されるもの、冷蔵庫の奥で忘れられてごみとなるものなど、その原因はさまざまです。食べられない食糧はエネルギー、土地、肥料といった資源の浪費となり、ごみの埋め立て地では食品廃棄物から温室効果ガスであるメタンガスが排出されます。食べられなかった食料が廃棄されるまでに大気中へ放出する二酸化炭素の量は、毎年440万ギガトン(1ギガトン=10億トン)に相当するといわれています。
フードロス問題は海外を含む全国のロータリークラブで取り上げられているテーマであり、わが国でもフードバンクへの寄付、子供食堂や困窮世帯向けの食料品提供、消費期限間近や規格外野菜の活用といった取り組みが進められています。当クラブのホームページでも、フードロス削減に取り組む茨木市の事例をコラムで紹介しています(2024年11月の記事)。仙台ロータリークラブのニュース動画も参考事例として紹介されました。
最後に、一昨年の交換留学生アガット(Agate)さんのご家族が先日茨木に立ち寄った際の写真が共有されました。
■清水一秀様による外部スピーチ「空き土地を活用したコインパーキング事業」
平成産業株式会社 取締役の清水一秀様より、土地活用の新たな選択肢としてコインパーキング事業についてスピーチがおこなわれました。
近年、土地活用を取り巻く環境は大きく変化しています。固定資産税の負担が継続的に発生する一方で、未活用地を抱えたまま収益化できないケースも少なくありません。また自動車保有台数の伸びが鈍化する中でも、短時間利用を中心とした駐車需要は着実に増加しています。こうした市場環境を踏まえ、「所有」する土地から「利用」する土地へと転換する、低リスクかつ安定的な収益を見込める土地活用手法としてコインパーキング事業が提案されました。
【市場背景①市場規模】
駐車場市場は8,086億円規模であり、フィットネス市場やカラオケ市場と同等の市場規模を有しています。自動車保有台数は12年連続で減少しており、1世帯あたり1台の割合となっています。
【市場背景②カーシェアによる需要の拡大】
カーシェア市場は直近で年10〜20%の成長を示す成長産業です。維持費等の負担軽減を理由に、若者を中心に車を持たない流れが広がっています。
【運用方式】
運用方式は2種類あります。「じぶんで駐車場経営」は、土地所有者が周辺機器を購入してスタートする方式で、保守管理や集金業務、オペレーションはすべて委託します。「おまかせ駐車場経営」は、土地を委託会社へ賃貸借契約により貸し出し、駐車場の売上に関係なく一定の賃料収入を得る方式です。
【導入メリット】
土地所有者にとっては、土地を自身で管理するコストが不要で、駐車場としての土地ニーズが高まっているため空き土地になりにくいというメリットがあります。事業者側には、上物がないため土地の汎用性が高く、空室状況が発生しない安定収益が確保できるほか、地域インフラとしての活用や古紙ステーションとのシナジー効果も期待できます。
【導入スケジュール】
図面の提示後に見積と仕様を決定し、スペースに対する設置台数を協議します。機械発注後に設置工事を開始し、発注から約2〜3週間でオープン可能です。
【メリットとデメリットのまとめ】
メリットとしては、建物不要で短期撤退も可能な低リスク性、集金・清掃・クレーム対応を全委託できる管理不要性、景気の影響を受けにくい安定収益、古紙回収拠点との組み合わせによる地域インフラと社会貢献が挙げられます。
一方デメリットとしては、立地依存が大きいため認知度と競合調査が重要であること、市場の成熟化により費用と売上のバランスを見極めることが大切であることが指摘されました。
