例会情報

第1514回(26年度2回、令和8年7月8日(水))例会

【要約】

第1514回例会では、黒根会長が会長の時間の意義と、母子の健康月間にちなんだロータリー財団の保健支援活動を紹介しました。あわせてロータリー年度が7月に始まる由来にも触れています。親睦委員会からはぶどう収穫祭の日程が報告され、角谷会員がスピーチ「私の東京物語」で新橋界隈の歴史と魅力を語りました。

【詳細報告】

■会長の時間

黒根会長は、はじめに「会長の時間」がどのような時間であるかを取り上げました。ロータリアンの手引きである『ロータリーの基礎』には、会長の特権として毎例会に会長の時間が与えられること、そしてこれは単なる会長挨拶ではなく、奉仕理念を提唱する貴重な時間であることが記されています。会員に対して奉仕理念を提唱することこそ、会長に与えられた最も大きな責任であると位置づけられており、会長の時間は会長の特権であると紹介しました。

続いて、7月が母子の健康月間であることを取り上げました。ロータリー財団は、地域社会が自力で母子の健康を守っていけるよう研修と支援を行い、持続可能なかたちで母子の健康を促進しています。具体的な取り組みとして、コンゴ民主共和国、モザンビーク、ナイジェリア、ザンビアにおける地域医療システムの強化とコミュニティヘルスワーカーの能力開発、スリランカでの子宮頸がん検診プロトコルの改善とHPVワクチンの国家予防接種プログラムへの導入、太平洋の九つの離島地域における約10万人の子どもたちへの予防接種などが挙げられました。国内のロータリークラブの取り組みは、ロータリーの友7月号でも紹介されています。

最後に、澤田直前会長の会長の時間の復習として、ロータリー年度が7月から始まる由来を紹介しました。これは1913年に国際ロータリーの大会執行委員会が7月1日を年度の最初の日と定めたことに由来し、国際ロータリー定款にも明記されています。

■角谷会員のスピーチ「私の東京物語」

角谷会員が、2年前の東京での一ヶ月半の暮らしをテーマにスピーチを行いました。

2024年5月、76歳のときに、それまで縁のなかった東京で暮らすことになったといいます。きっかけは、単身赴任していた長男が左足首を骨折し、助けを求めてきたことでした。全く歩けない48歳の息子を、76歳の母親が介護することになったのです。

5年前の心筋梗塞をきっかけに散歩を日課としていた角谷会員は、リモートワーク中の息子の邪魔にならないよう毎日外出し、長男の住む新橋近辺から山手線に乗り、有楽町、銀座、東京丸の内などを探索して回りました。やがて長男から「7年住んでいる僕よりお母さんの方がこの辺に詳しい」と言われるほどになり、76年の人生を経てきたからこその味わいと感激のある東京生活になったと振り返ります。

スピーチでは、新橋界隈の歴史や街の表情も生き生きと語られました。新橋の地名は江戸時代の汐留川に架けられていた橋に由来すること、息子の住む新橋5丁目界隈がかつて仙台藩の上屋敷で、忠臣蔵の浅野内匠頭が切腹のため預けられた田村太夫屋敷があった場所であること、切腹最中で知られる「新生堂」や、アインシュタインが好んだ細切昆布の「玉木屋」があることなどが紹介されました。また、プラモデルで世界的に有名な「TAMIYA」のショールームが突然閉店し、後に近くの空きビルでファクトリールーム東京として新装開店した出来事も語られました。

新橋は「汽笛一斉新橋を」の歌のとおり、日本最初の汽車の停車場がつくられ、日本産業の礎を築いた企業が多く集まる街です。企業戦士と呼ばれたサラリーマンが、家族の待つ家に帰る前に鎧を脱いでいく場所であること、駅東側の東京湾側には銀座、東京駅、品川へと続くおしゃれな高層ビル群が並ぶことなどにも触れ、大阪にも似た場所があったと感じたと締めくくりました。